マニアックな話になるが、アメリカの空母にスチームカタパルト(蒸気発艦装置)が装備されたのは1942−1946年に建造されたエセックス級の空母からで、その後本格的運用に入った。
そして現在はニミッツ級の原子力空母でこれまで40年近くの歳月をかけて10隻ほどが建造された。しかしニミッツ級空母はここで終わる。
2009年に建造が開始され、2013年に進水、その後艤装を経て、試験航海を重ね、2016年9月に海軍に引き渡されたと見られているのがジェラルド・R・フォードである。この最新型空母からこの一番艦の名を取って「ジェラルド・R・フォード級」になるのだ。バージョンアップされる主な仕様は何か?スチームカタパルトではなく、電磁式カタパルトが導入されるということなのである。(※二番艦「ジョン・F・ケネディ」はすでにニューポート・ニューズにて建造中)
いずれにしてもこの電磁式(リニアモーター式)カタパルトは、まもなく旧式になろうとしている蒸気式をベトナム戦争や、イラクのクウェート侵攻やらイラク、アフガニスタン侵攻での多くの実戦を数十年近く経験した上での「動力全面的入れ替え型」であることに間違いはない。
この発艦装置は、乗用車であれば数百メートル吹っ飛ばす威力を持つとされているが、有事になれば分刻みでの艦上機の離艦を可能にする「スグレモノ」で、故障の許されない有事への耐久性も証明済みだ。
じつはこのカタパルト、アメリカ海軍独自のもので、中国、ロシアはもちろんのこと、英米仏などの空母を所持する同盟国に対しての技術開示も一切なされず(もともとはイギリスで開発され、アメリカが技術供与を受けたものであるにも関わらず)、アメリカ海軍の空母のみにて成長進化を遂げてきたのである。
中国がウクライナから旧ソ連時代の「ヴァリャーグ」を買い入れて、大規模改修を施し、中国海軍一番艦空母「遼寧」として就航させたが、発艦装置はソ連時代そのままのジャンプ台方式である。舳先に向けて甲板を傾斜上向きにして離陸時の揚力を稼ぐ、あの方式そのまんまだ。
余談になるが、色ごとに役割を与えられた甲板員の、アメリカ海軍空母そのまんまのパクリの動作は、YOUTUBEでお目にかかることができる。あまりにも露骨なパクリで、私はこれを見たときに涙が出るほど笑ってしまった。(※ 映画「トップガン」で見たあの動き、そのまんまのパクリ)
このように中国の海軍力はまだこの幼児段階にあるのは明らかだ。恐らくアメリカの空母の建造技術と運用力(アメリカ海軍はこの11隻の空母を中心にして「打撃群」艦隊を10編成を世界に展開している。一方中国はこの遼寧の他に二艦空母を建造中と言われているが、空母を中心とした攻撃艦隊の編成はまだ先のことだろう)
中国は、この先100年経っても技術力、運用力においてアメリカに追いつけないと思っているのは、少し買い被りだろうか、。
そして現在はニミッツ級の原子力空母でこれまで40年近くの歳月をかけて10隻ほどが建造された。しかしニミッツ級空母はここで終わる。
2009年に建造が開始され、2013年に進水、その後艤装を経て、試験航海を重ね、2016年9月に海軍に引き渡されたと見られているのがジェラルド・R・フォードである。この最新型空母からこの一番艦の名を取って「ジェラルド・R・フォード級」になるのだ。バージョンアップされる主な仕様は何か?スチームカタパルトではなく、電磁式カタパルトが導入されるということなのである。(※二番艦「ジョン・F・ケネディ」はすでにニューポート・ニューズにて建造中)
いずれにしてもこの電磁式(リニアモーター式)カタパルトは、まもなく旧式になろうとしている蒸気式をベトナム戦争や、イラクのクウェート侵攻やらイラク、アフガニスタン侵攻での多くの実戦を数十年近く経験した上での「動力全面的入れ替え型」であることに間違いはない。
この発艦装置は、乗用車であれば数百メートル吹っ飛ばす威力を持つとされているが、有事になれば分刻みでの艦上機の離艦を可能にする「スグレモノ」で、故障の許されない有事への耐久性も証明済みだ。
じつはこのカタパルト、アメリカ海軍独自のもので、中国、ロシアはもちろんのこと、英米仏などの空母を所持する同盟国に対しての技術開示も一切なされず(もともとはイギリスで開発され、アメリカが技術供与を受けたものであるにも関わらず)、アメリカ海軍の空母のみにて成長進化を遂げてきたのである。
中国がウクライナから旧ソ連時代の「ヴァリャーグ」を買い入れて、大規模改修を施し、中国海軍一番艦空母「遼寧」として就航させたが、発艦装置はソ連時代そのままのジャンプ台方式である。舳先に向けて甲板を傾斜上向きにして離陸時の揚力を稼ぐ、あの方式そのまんまだ。
余談になるが、色ごとに役割を与えられた甲板員の、アメリカ海軍空母そのまんまのパクリの動作は、YOUTUBEでお目にかかることができる。あまりにも露骨なパクリで、私はこれを見たときに涙が出るほど笑ってしまった。(※ 映画「トップガン」で見たあの動き、そのまんまのパクリ)
このように中国の海軍力はまだこの幼児段階にあるのは明らかだ。恐らくアメリカの空母の建造技術と運用力(アメリカ海軍はこの11隻の空母を中心にして「打撃群」艦隊を10編成を世界に展開している。一方中国はこの遼寧の他に二艦空母を建造中と言われているが、空母を中心とした攻撃艦隊の編成はまだ先のことだろう)
中国は、この先100年経っても技術力、運用力においてアメリカに追いつけないと思っているのは、少し買い被りだろうか、。